飼育放棄に対する当犬舎の対応

 

  実は、「貴犬舎から迎えた愛犬の飼育ができなくなったので、引き取って欲しい」このような

  ご依頼を受けました。

 

 

まず、

動物愛護法の2012年9月に改正により「終生飼養」が明記されました。

これにより、ご愛犬を飼養するオーナー様は終生飼養が義務付けられると法的に明記されています。

そして、各市町村を管理する保健所では、飼育不可の犬の引き取りを拒むことができるようになりました。

 

ただし、

法律で決められてもオーナー様の都合により、どうしても飼育不可(飼育放棄)という環境になることも考えられます。

 

その場合、

基本的にはそうしたケースに対応する民間機関がすでに活動していますので、ネット等で検索されてそうした機関にご相談いただければと思います。

 

なかには、

前記した民間機関では無く実家(犬舎)に戻したい、とお考えのオーナー様もいらっしゃると思います。 

 

当犬舎も

事情によっては当犬舎の繁殖犬のみを対象に、お引き受けしなければならない場合もありますことを考えなければなりません。

 

ただ、

引き取るとしても、動物愛護法により、犬舎の飼育頭数と人員配置・ケージ形状・全天候型運動スペース・運動時間などが法的に決められていますので、預かるための環境整備も必要になります。

犬舎は、構造規模と人員と飼育頭数によって法的に制限がありますので、その環境整備ができない場合は、お引き取りは法的に不可能となります。無制限に頭数を増やすことは法律で制限されています。

(2023年11月現在、当犬舎は法律の上限頭数が在籍しています)

 

このため、

飼育放棄のご相談は、動物愛護法に基づく飼育環境が当犬舎に備わっているか否かがまず必要になります。

環境の次には、ご愛犬を預かる場合「食費・医療・シャンプー・トリミングの他、監視管理の人件費・等」が発生しますので、費用が発生しますことをご理解ください。

 

こうした環境整備と費用のことは、

オーナー様も私ども犬舎側も、双方ともになかなか微妙なことになりますことから、ご連絡する・ご返信する、ということについても双方ともに本音で話すことが憚れることが推測されます。

 

結論として、

小規模犬舎の私どもに引き取りのご相談をご検討されるオーナーの皆様には、事前に実家の飼育環境が整っているか否かの確認をお願いします。(23.11現在、飼育頭数上限にあります)

また、引き取る場合は費用が発生します。

下記にその金額を明記させていただきますので、事前にご理解をお願いします。

引き取り時のご愛犬の健康状態が「要入院」の場合は、引き取り不可、動物病院にご相談ください。

 (下記の初期費用金額は、引き取り時のご愛犬の健康状態・犬舎リフォーム等の要環境整備により変動あります)

 

 

1.初期費用 5万円  (健康診断・飼育環境整備・場合によって声帯手術) 

2.飼育経費 1日500円

      年額18.5万円

3.推測余命15歳  

      10歳の場合は、余命5年  試算:初期費用5万円 飼育経費推測余命5年分=92.5万円 合計97.5万円 

4.15歳以上の場合23.5万円  初期費用5万円+飼育経費年額1年分18.5万円

5.お支払い 一括払い  ご愛犬お引き受け日に一括支払いとなります。